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乳酸菌とむし歯・歯槽膿漏

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カテゴリ:理事長ノート

最近、乳酸菌が体にいいばかりではなく、むし歯や歯槽膿漏の予防や症状改善によいのでしょうかという質問を受けます。

最近の研究では、数ある乳酸菌の中でも「L.ロイテリ菌」が歯科領域では注目されています。

乳酸菌は腸内の善玉菌の代表としてビフィズス菌と共に免疫力を高め、腸内の腐敗を抑え、調の運動を促し便秘や下痢を防ぎ、さらに発がん物質を分解する等、体の大切な防御機能に大きな力を発揮しますが、この乳酸菌の一種「L.ロイテリ菌」はさらに、口腔領域でむし歯を作る菌(ミュータンス菌)の発育抑制、歯垢(プラーク)の形成の抑制、歯周病の発育抑制の効果がある事が最近の研究で解ってきました。

さらに、この菌には口腔内に定着する能力もあり、この分長く作用するといいます。実際、私自身及び何人かの方々に協力してもらい調べたところ、効果は50名中約半数の方々にありました。

主に、朝起きた時のねばねば感がなくなった、口臭がなくなったまたは減少したなどの効果があるようです。

統合して考えると乳酸菌「L.ロイテリ菌」は薬剤ではないので劇的な効果はありませんが、毎日の生活の中に、乳酸菌「L.ロイテリ菌」をある程度接種していけば効果が認められると思われます。

しかし必ず高い効果があるということでもなく、乳酸菌によりよい腸内環境、口腔内環境を維持することが大切ではないでしょうか。

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