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オーラルフレイル予防セミナーを実施しました

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2020年11月18日、足立区の栗島住区センターにて、
歯科衛生士によるオーラルフレイル予防セミナーを行いました。

3本立てのセミナーで、今回は第3回目!最終回です。
テーマは「飲み込む力を強くし、安全に食べるための食事の工夫」です。

食べ物を食べる時、通常は食道に入っていくところを、
誤って気管に入ってしまうことを「誤嚥(ごえん)」といいます。
食べ物や唾液などと一緒に誤嚥された口の中の細菌が肺に入って炎症を起こすことで
誤嚥性肺炎」になってしまう場合があります。

誤嚥性肺炎を防ぐ主な予防策は、

  1. ①口やのどの中をきれいにし、細菌の繁殖を防ぐこと
  2. ②強いむせをつくる(誤嚥を防ぐ)こと。

今回は②に注目し、具体的な方法を3つお伝えしました。

  1. (1)食べやすい(飲み込みやすい)姿勢で食べる
  2. (2)食べやすい(飲み込みやすい)食事内容にする
  3. (3)飲み込む力を強化する(トレーニング)

まず(1)の姿勢ですが、
例えば猫背になった状態では呼吸が難しくなり、筋肉の働きが悪くなります。
また、猫背では自然とあごが上がり、気道が広がることで誤って気道に食べ物が入りやすくなってしまいます。

そのため、

  • ・テーブルは、腕が楽に置ける高さ
  • ・椅子に深く腰掛ける
  • ・足裏が床につく
  • ということが大切です。

    万が一誤嚥した場合も、むせることで食べ物等を吐き出すことができますが、
    足を組んだりしていると踏ん張ることができず、力を入れてむせることが出来なくなります。

    口腔ケアセミナー風景

    皆さまにも実際に悪い姿勢で唾液を飲み込むことを試していただき、
    うまく飲み込めない状態を実感いただくことで、姿勢の重要性を感じていただけました。

    次に(2)の食事内容ですが、
    食事の形態によって、飲み込みやすさが変わってきます。
    食べる力が衰えてしまった場合でも口から食べるために、
    「つぶす」「する」「蒸す」「煮込む」など、食べ物を柔らかくするよう調理方法を工夫すると良いでしょう。
    また、とろみ剤やゼリー剤を活用することで、食べ物にまとまりをつけて飲み込みやすくすることができます。
    スーパーにも売っているので、ぜひ活用してみてください。

    最後に(3)のトレーニングについては、
    これまでの回でも行った早口言葉やパタカラ体操を、日々実践しやすいメニューとして一緒に行いました。

    参加いただいた皆さまと一緒に、楽しく和やかに終えることができた全3回のセミナー。
    これをきっかけに、お口の健康の大切さを改めて実感していただけていたら嬉しいです。

    ご自身でできる予防はぜひ実践いただくとともに、
    定期的な歯科医院でのお口の健康チェックや歯のお掃除(クリーニング)も不可欠ですので、
    お気軽にご相談くださいね。

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