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RPAゼロから年間2,260時間削減 「医療業界でのRPA導入」講演レポート

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RPAのリーディングカンパニーであるBlue Prism社が主催し、
国内外のRPA活用事例が発表されるオンライン・バーチャルイベント
「Blue Prism World Virtual 2020 Japan」にて、
弊法人コーポレートシステム部・部長の坂下秀雄が

 

医療業界でのRPA導入

 

をテーマに登壇しました。

BluePrismWorld2020sakashita

大企業が名を連ねる中、高輪会は「医療業界でのRPA導入」をテーマに講演いたしました。
RPAをゼロからスタートし、年間2,260時間を削減させることができるまで、
どのように推進してきたのか、ポイントをお伝えします。

 

 

■RPAとは

 

RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)は、「ロボットによるプロセスの自動化」を意味します。
PCで人間が行っている操作をロボットが記憶し、人間に代わって実行する仕組みのことです。
新型コロナウイルス感染症が猛威を振るう中、デジタルワーカーとしてRPAの有効性も実証されています。
高輪会ではコロナ以前からRPAを導入していたことで、あらゆる面で役立ちました。

 

 

■なぜRPA導入を決めたのか

 

flow

 

 

高輪会では毎月6万件超のカルテデータをレセプトコンピュータ(請求システム)に入力しています。
作業時間が1患者あたり10分~15分とすると、月に15,000時間もの時間を入力作業に費やす計算となります。
入力作業をRPAに置き換えることで時間削減ができ、コストメリットが高いと判断してRPA導入を決定しました。

 

 

■RPA導入時の検証テスト

 

RPAtest

 

高輪会は複数医院を運営する法人のため、リモートデスクトップ接続経由での入力を行っています。

実際にリモートデスクトップ環境でRPAが正しく認識されるのか、検証を行いました。
月15,000時間かかっていた入力作業をRPAにより完全自動化が可能と分かりました。

 

 

■なぜBlue Prismを選んだか

 

① 医療情報を扱う重要業務に対応できる高セキュリティ機能
→情報漏洩リスクを抑えるため必須と考えました。海外では銀行が導入している例もあります。

複数PCを集中管理可能なサーバー型
→管理できない野良ロボットを発生させないために必要と考えました。

③ 大規模導入を想定したときのコストパフォーマンス
→多数のRPAを動かして業務改善を図ることを想定しました。

 

 

■どのようにRPA導入を推進していったのか

 

① 明確な展開スケジュールを設定し、計画的にプロジェクトを実行

 

RPAkeikaku

 

 

RPA専任担当者の設置(ノウハウ習得の十分な時間確保)

 

OLYMPUS DIGITAL CAMERARPA専任担当者・田村による社内研修の様子

 

RPA専任担当者を設置したことで、他社員がコロナ対策としてVPN構築等に追われている間も、
RPA推進を滞りなく進めることができました。
高輪会では「誰でもRPAを設計・実行できる」ことを目指したいと考え、専任担当者にはIT未経験者を採用しました。
ゼロからRPAを学び、現在では社内研修を実施できるまでに成長。法人のIT化を支える期待の若手社員となりました。

 

③ 経営層を巻き込んだRPA推進への理解共有とBPR(ビジネスプロセス・リエンジニアリング=業務改革)

 

MART高輪会のRPAマスコット”MART”

 

経営層へのプレゼンや、社員へのステッカー配布、マスコットキャラクターの作成など、
社内RPAアピール活動により、受け入れ体制を作りました。
ゼロベースで業務を見直しBPR推進も同時に行ったことで、相乗効果が得られました。

 

 

■効果最大化のための工夫

 

① 「業務選定シート」の活用

→単に削減時間を基準にするのではなく、RPA化のしやすさ、RPAによる効率化、
業務改善ニーズの高低などを一覧化して優先順位を設定しました。

 

② ゼロベースで業務を見直しBPR推進を同時に行う

→ロボット構築前に現状の業務を可視化し、プロセスの抜本的な見直しを行い、更なる効率化を目指しました。

 

 

■どのような効果があったか?

 

RPAsakugen

 

 

RPAを2019年10月に導入し、専任者1名の状況で9か月経過した段階で、
4つの業務をRPAにより自動化しており、年間換算2,260時間の削減効果が見込まれています。
(当初の導入目的であるレセプトコンピュータ自動入力はプロジェクト進行中のため、削減時間に含めていません)

 

 

■今後の展望

 

future

 

 

まだまだ医療法人では紙文化が残り、他の業界に比べIT化の速度は非常にゆっくりですが、
いずれRPAがエクセル、パワーポイントと同じレベルのツールとなり、
誰もが簡単に使えるような明るい未来に向かって、引き続き更なるRPAの導入推進、RPAアンバサダーの研修、
AI-OCRなどテクノロジーの導入を進めていきたいと考えております。

 

 

 

■イベント実施概要

 

イベント名:「Blue Prism World Virtual 2020 Japan」~いまこそ、RPAを使い倒す~
開催期間:2020年7月22日(水)~2020年8月21日(金)
会場:オンライン開催  参加費:無料
詳細・申し込み: https://www.blueprism.com/japan/blue-prism-world-japan-registration/ 

■登壇者情報

 

menber_sakashita

コーポレートシステム部・部長 坂下 秀雄(さかした ひでお)

SIer、INTLOOP株式会社、大手アパレル企業にて、数億円規模の基幹システム導入や最先端のDX、RPA導入の実績を持つ。

現在は医療法人社団高輪会に参画し、デジタルトランスフォーメーションを推進中。

 

■2020年8月22日以降は下記URLより動画視聴が可能ですので、ぜひご覧ください。
(RPA導入をコンサルティングいただいたプラザジャパン株式会社のページへリンクします)
https://www.plaza-japan.co.jp/feature/

 

***本件に関するお問い合わせ先***
医療法人社団高輪会 電話:03-5447-2871 FAX:03-5447-2872
〒108-0074 東京都港区高輪3-25-33長田ビル4階 https://www.takanawakai.or.jp/

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